2010年4月18日日曜日

栄枯盛衰はどこにも

昨日は、本当に二十数年ぶりくらいに建具業界の集まりに行ってきました。一人だけ昔面識のあった業界人がいましたが、なんと全国組織の専務理事になっていました。
建具業界の全国組織は全国建具組合連合会といって55年の歴史を持っています。最盛期には会員だけで一万五千社以上いましたが、現在は3000社を切ったとのことで、建設産業の中での存在価値がずいぶんと小さくなっています。
衰退した最大の原因は内外装の雨戸、ガラス戸、障子がアルミサッシと内装ドア、間仕切りにすっかり取って代わられたからでしょうね。洋風になったというか住宅の作り方が変わったからです。
まあ、トステムが建具屋出身と言うことで、ある意味建具業界の市場を受け継いだと言えなくもないのですが、業界自身は衰退してしまったということです。
で、現在建具業界の中心をなす人々は今何をしているかというと、造作、内装工事、最近はリフォームです。家具などに進んでいる方もいます。元々、高い木工技術を持っていますので、ものづくり、工事能力は相当高い人々です。
東京建具協同組合は、今年八十周年を迎えています。昭和初期の組合設立ですが、もともとは明治時代から職人組合として活動していたようで、百年以上の歴史を持っています。なので、名だたる建物の造作、建具工事はだいたい彼らの手になっていて、今でもそうした仕事を受けることがあるそうです。
業界で今でも頑張っている企業は、一般住宅やマンションの仕事はほとんどしなくなりました。大需要のあった内装ドアなどは、ゼネコンなどの厳しい価格要求で、ほとんど儲けがなく、鹿沼などの産地のメーカーはそのおかげで多くが倒産してしまいました。
大都市にある建具屋さんは伝統的に立地のいい場所にあったので資産家が多く、その道に商売替えしたところも多くあります。
残った人々は厳しい競争の中、技能者の高齢化と、建具需要の激減で業界存続の危機感を非常に募らせています。だからというわけだそうで、会議は高齢の方もいるにも関わらず大変活発でしたね。
国産材の活用、リフォームビジネスへの展開などなど、熱心に話し合っています。ほんとの職人魂というのはこういうところに現れるものかもしれないと感心した次第です。

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